結婚にかかる費用は総額いくら?結婚資金の貯め方も紹介
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大切な相手との結婚が決まると、多くの人は「結婚資金」に不安を感じます。結婚式はもちろん、新婚生活やハネムーンにもお金はかかりますが、実際にはどれくらいの結婚資金が必要になるのでしょうか。

目次

  1. 結婚にかかる費用は総額いくら?
  2. 結婚資金を貯める上で大切なこと
  3. 結婚費用は用意することを前提にプランを立てよう


結婚にかかる費用は総額いくら?

「ゼクシィ結婚トレンド調査 2020」によると、2019年の結婚費用の総額は493.8万円です。ここからは結婚式やハネムーンなどのシーンに分けて、それぞれの内訳を見ていきましょう。

結婚式にかかる費用

以下のデータは、同調査における「挙式、披露宴・ウエディングパーティー総額」を都道府県別にまとめたものです。

<一都三県の結婚にかかる費用>

都道府県結婚式にかかる費用
東京都378.5万円
神奈川県395.4万円
千葉県371.2万円
埼玉県385.7万円

招待客1人あたりの費用は7.6万円であり、50人を呼ぶ場合は380万円、100人では760万円がかかる計算です。招待客人数の平均は62.8人なので、一般規模の結婚式では500万円程度の資金が必要になります。

婚約指輪・結婚指輪にかかる費用

次は、婚約指輪・結婚指輪にかかる費用を見ていきましょう。

<一都三県の婚約指輪・結婚指輪にかかる費用>

都道府県婚約指輪の費用結婚指輪(2人分)の費用合計金額
東京都44.2万円28.7万円72.9万円
神奈川県35.3万円25.5万円60.8万円
千葉県36.2万円23.9万円60.1万円
埼玉県35.4万円25.8万円61.2万円

首都圏全体の平均値については、婚約指輪が39.3万円、結婚指輪(2人分)が26.6万円になりました。地域による差はありますが、婚約指輪・結婚指輪を新しく購入する場合は60~70万円の資金が必要になります。

ハネムーンにかかる費用

行き先や期間にもよりますが、一般的なハネムーンでは70~80万円のお金がかかります。

<一都三県の新婚旅行にかかる費用>

都道府県新婚旅行の費用新婚旅行土産の費用合計金額
東京都67.8万円9.8万円77.6万円
神奈川県65.6万円10.3万円75.9万円
千葉県64.1万円10.1万円74.2万円
埼玉県64.2万円12.8万円77.0万円

新婚旅行は行き先やプランによって費用が上下するため、他の項目ほど地域差は大きくありません。新婚旅行のお土産については、近くに住んでいる親戚や友人、同僚などの数によって変わるので、あらかじめ渡す人数を考えておくと良いでしょう。

新生活にかかる費用

結婚資金の用意では、新生活にかかる費用を忘れてはいけません。

統計局の「家計調査」によると、2019年における2人以上世帯の生活費は1ヵ月あたり約27.6~32.1万円です。新生活を始める際には、この他にも以下のような支出が生じるため、少なくとも70~100万円の資金が必要になるでしょう。

<新生活にかかる主な費用>
・引っ越し費用
・家具や家電の購入費用
・賃貸物件の初期費用(敷金や礼金、マンションの頭金など)

結婚前の生活形態によって費用は変わるため、「お互いが一人暮らしかどうか」や「退去費用はかかるか」なども踏まえて、資金計画を立ててみてください。

結婚資金を貯める上で大切なこと

ここからは、結婚資金を貯める上で意識したい3つのポイントを紹介します。資金が足りなくて困っている人は、ぜひ参考にしてください。

ポイント1.「結婚費用」として貯金や資産運用(積立投資)をする

結婚式や結婚生活まで時間がある人は、貯金や資産運用から考えてみましょう。資金や目的に合った金融商品を選べば、投資初心者でも無理なく結婚費用を貯められる可能性があります。

中でも長期の積立投資は、リスクを抑えつつ少額から始められる資産運用です。クレカ積立やロボアドなど、最近では積立投資用の商品・サービスも充実しているので、数年程度の余裕がある人は考えてみましょう。

ポイント2.両親から援助があるか確認する

「貯金や資産運用では間に合わない」という人は、両親からの援助を確認してみましょう。特に結婚式を挙げる場合は、ご祝儀として50~150万円程度の援助を受けられるケースが少なくありません。

具体的な金額は聞きづらいかもしれませんが、援助の有無が分かるだけで資金計画を立てやすくなります。

ポイント3.自分の身の丈にあった金額に収める

資産運用の余裕がなく、さらに両親からの援助も望めない人は、プラン全体の見直しを考えましょう。例えば、結婚式の規模を小さくしたり、ハネムーンの行き先を変えたりすると、支出を大きく抑えられる場合があります。

結婚式や新婚旅行はあくまでライフイベントの一つであり、本当に重視するべきものはその後の生活です。資金に余裕があっても、結婚費用をかけすぎないよう、身の丈に合った金額に収めることを目指しましょう。

結婚費用は用意することを前提にプランを立てよう

結婚費用はアイデア次第で節約できますが、あまりにも削り過ぎると不満が残る結果になってしまいます。お互いの実家への配慮もあるため、もし結婚資金が足りないことに気づいたら、貯金や資産運用などで用意することを考えましょう。